CT・腹部超音波検査

当院では全身検索ができるCT・超音波エコーを保有しています。部分的に検査できる病院は数多くありますが、全身を調べることができる設備を保有している医院は多くありません。


頭から足の先までくまなく検査を行い、結果を専門医とダブルチェックし、脳や胸部、腹部をはじめ、身体の中に隠れた疾患をいち早く発見します。特に、脳出血や胸腹部の臓器に発症する悪性腫瘍(がん)に力を発揮します。


人間ドックで精密検査が必要と診断された方、胸腹部症状がある方、慢性的な咳、血痰、頭痛、めまい、神経障害、体重減少、腹痛、血便、下痢、便秘などの自覚症状にお悩みの方は、一度CTや超音波エコーで検査されることをおすすめします。


CT(Computed Tomography)とは

CTとはComputed Tomography:コンピュータ断層撮影法の略であり、CT検査はエックス線を使って身体の断面を撮影する検査です。


体内の様々な病巣を発見することができますが、特に脳出血、心臓、大動脈、気管支・肺などの胸部、肝臓、腎臓、膵臓、脾臓、子宮、卵巣、膀胱、前立腺などの腹部の病変に関しては、優れた描出能が知られています。

イラスト:CT

検査の方法と流れ

当院では造影剤を使用しない単純CT検査を施行しております。


1.検査室入室

衣服や体についている金属をはずします。場合によっては検査衣に着替えます。

写真:検査衣イメージ

2.CT装置の寝台にあおむけに寝ます。

写真:CT装置

3.担当の放射線技師が患者さまの位置を決めて検査が始まります。

4.検査

腹部や胸部の検査では画像の歪みを防止するため呼吸をとめて検査します。
アナウンスに合わせてください。 検査中に体の異常を感じたら、我慢せずにすぐにお知らせください。

検査時間は約3〜5分程度で終わります。

注意事項

検査前の注意事項

単純CT検査を受ける方

基本的に飲食可能です。ただし、腹部CTを受ける方は食後3時間以上あけてから検査するのが望ましいです。

妊娠中や妊娠の可能性ある方は検査を受けることはできません。

CT検査に伴う被曝はごく軽度で、健康への影響はありません。

検査後の注意事項

検査後は通常と変わらない生活をしてかまいません。いつものように、食事や入浴してください。

腹部超音波検査(腹部エコー)

腹部超音波検査とは、超音波診断装置を用いて腹腔内や骨盤内臓器の病変、腹水、出血などの有無を簡便に調べることができる検査です。


超音波診断装置は体表に超音波を発するプローブを当て、反射された超音波の情報を画像化します。超音波を当てた臓器の反射の仕方の違いを画像化することで、体内にどのような病変があるかを推測することができます。各臓器のがんなどの腫瘍や腫れや萎縮などの変形を観察することができます。


腹部超音波検査で観察することができる臓器は、肝臓、胆のう、脾臓、すい臓、腎臓、腹部大動脈、前立腺、膀胱、子宮、卵巣など多岐にわたります。肝臓がん、肝硬変、脂肪肝、肝血管腫、肝のう胞、胆石、胆のうポリープ、胆嚢腺筋症、すい臓がん、膵のう胞、膵管拡張、膵石、脾腫、脾のう胞、腎尿路結石、腎のう胞、前立腺がん、膀胱がん、子宮卵巣腫瘍などの病変の発見に役立ちます。


腹部超音波検査は放射線の被ばくはなく、体に負担の少ない検査であり、迅速かつ簡便に行えるため、様々な場面で広く行える検査です。

検査時間は20~40分程度です。

画像:腹部超音波検査(腹部エコー)検査風景

検査前の注意事項

朝ごはんは食べずにご来院ください。食事を摂取されると、胆のうが観察しにくくなり、病変の診断が難しくなります。

常用している薬は、検査の後に内服していただいた方がよい場合があるので、事前にスタッフにご確認してください。